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タイトル手指消毒剤
記事No3391
投稿日: 2019/12/08(Sun) 03:16
投稿者MG
食品工場です。従業員が手洗い後に使用する手指消毒剤の見直しを行っています(長年対物の除菌剤を使用しており効果と安全性に疑問があるため)。インフルなど一般的な感染症に加えてノロウイルスを始めとした食中毒の予防も重視する場合、選定に参考になる情報があればご教示願います。

タイトルRe: 手指消毒剤
記事No3392
投稿日: 2019/12/10(Tue) 00:03
投稿者おっと
 手指の消毒剤については詳しくないのですが、調べてみたところ以下のようなことかなと思います。あまり、参考にはならない気がしますが…。


▽ ノロウイルスを始めとした食中毒の予防のためには、素手で直接食品に触れないことが原則です。手指(素手)を無菌になるように殺菌することはできません。

 厚労省のホームページでも、ノロウイルス食中毒予防のためには次のように、洗剤を用いた手洗いを推奨しています。

 「消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。」

▽ インフルエンザについては、厚生労働省のホームページに次のように記載してあります。

 「流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。」

▽ エタノール系消毒剤については、国立医薬品食品衛生研究所の平成27年度「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」に次のような記載があります。

 「ネコカリシウイルスに不活化効果を示すものが認められた。エタノール系消毒剤は手洗い後の消毒や調理場など比較的清浄な環境において,有効性を示す製品を選択し,正しい使用法で用いることが重要である。」
 ただし、私は個別のメーカーの製品の有効性等についての資料を持ち合わせていません。
 ご存じの方、ご教示をお願いします。

--- 出典 ---
◇ ノロウイルスに関するQ&A/厚生労働省(最終改定:平成30年5月31日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

Q16 手洗いはどのようにすればいいのですか?
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html#16
Q18 食品取扱者の衛生管理で注意すべき点はどこでしょうか?
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html#18

◇ インフルエンザQ&A/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
Q.9:インフルエンザにかからないためにはどうすればよいですか?
A.9:2) 外出後の手洗い等
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html#q9

◇ 「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」
 国立医薬品食品衛生研究所の平成27年度
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000125854.pdf

タイトルRe^2: 手指消毒剤
記事No3396
投稿日: 2020/01/11(Sat) 19:09
投稿者MG
ありがとうございました。「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」が非常に参考になりました。H19年度版以降で不活化効果が認められない物が数多あることもわかり、最新版H27版では有効性を示すものが示されているので、成分表を元に製品を推定することができそうです。でも第一義的には「手洗い」ですね。

タイトルRe^3: 手指消毒剤
記事No3399
投稿日: 2020/01/12(Sun) 02:55
投稿者おっと
> でも第一義的には「手洗い」ですね。

結局、そうみたいですね。
現場現場によって要求されることも違うようで、奥が深いと思います。