「食品衛生なんでも相談室」トップへ


ここは、ある食品衛生監視員からのメッセージです。
2004.07.12 食監日記を「食監な日々(食の安全をめざして…)」として新設移転しました

 レンタル日記の「さるさる日記」に「食監な日々」として新しく開いてみました。今はやりのプログ風なのですが、そのうち再度移転するかも分かりません。
 URLは http://www4.diary.ne.jp/user/452172/ (注:さるさる日記は、2011年6月30日もって終了致しました)
2009/07/18 追記
 「さるさる日記」からグーグルの Blgger へ移行しました。
 URLは http://shokuei.blogspot.jp/2004/07/blog-post.html


2003.09.15 相談室を移転しました

 相談室として使用していた無料レンタル掲示板(e−pala)が突然使用できなくなっていたため、新しい掲示板に変更しました。相談室としてご活用ください。


2003.08.09 掲示板を模様替えしました

 従来の掲示板(cool online)が使えなくなり、別の無料レンタル掲示板(e−pala)を使うこととなりました。これまでの掲示板は高機能で良かったのですが、一応、満足のいく掲示板が見つかりましたので乗り換えます。これに伴い、息抜きの掲示板(雑談室)(orenge-enet)を増やしました。ご活用ください。
 相談検索は(e-pala)の別の掲示板です。e-palaは60書き込みが限界ですので、こちらは書き込みを禁止しています。再質問やフォローは新しい掲示板にお願いします。私に余裕が出来ましたら、過去の相談をまとめてみたいと考えてはいますが……。


2003.07.20 掲示板が変更予定です

 これまで使用していました掲示板が、サーバーの都合によりサービス終了となります。とても使い勝手がよくお世話になりましたが無料掲示板なので苦情も言えません。現在、新しい掲示板を設置し、試行中です。今後、変更するかも分かりませんが試してください。


2002.06.03 商品回収のラッシュです

 日本では許可されていない食品添加物を使用した油脂を使ったとして、鋭い追求が行われています。これに端を発して続々とチェック漏れの食品が回収されているようです。あまりにも多すぎて、何がどうだったのか取り違えそうです。10年後、現在を振返ってどのような時代だったと結論づけるのでしょうか。食品業界の情報開示元年となるのでしょうか。喉元過ぎればになるのでしょうか。経済がますます失速するのでしょうか。膨大な量の食品が焼却処分されるでしょうが、複雑な気持ちになります。


2002.05.15 開設1周年になります

 BSE4頭めが発見されました。同時にまた新たな犠牲者がでてしまいました。ご冥福をお祈りします。
 この相談室もこの20日で開設一周年になります。この間、多くの方に支えられ続けることができました。
 このサイトを訪問していただいた方々、カキコミを頂いた方々お礼申し上げます。この間、内容の充実を図るべく、私なりにいろんなテーマに首を突っ込んでみましたが結果はご覧のとおりでお恥ずかしい限りです。
 このところ、過去一年間に起きた食中毒等の事例を集めています。この間、多くの事件がニュースになっていますが、SRSVの蔓延とサルモネラ中毒の多さに驚かされます。
 また、BSEに追い打ちをかけたくは無いのですが、焼き肉、バーベキューでのO157やカンピロバクターによる事故も目を引きます。バーベキューは楽しいものですが、食品衛生対策も忘れずお願いします。


2002.05.06 久しぶりに、リンク集を更新しました

 年度末、年度始めとあわただしい毎日で、HPの更新も出来ない日々が続いていました。新年度になり、組織の改編が行われた自治体も多かったとおもいます。私たちの職場でも若干の人員減がありました。仕事の方にもそれなりの影響が予想されます。
 年度替わりでリンク集のいくつかのHPがリンク切れになっていました。とくに、東京都は大きな改変があったようで食品衛生の窓が様変わりになっています。気が付いたところは修正しましたが、リンク切れなどお知らせいただくと助かります。

 「食監の隠れ里」の井戸端会議を拝見していますと、東京の方では、大アサリ事件やA型肝炎事件などでたいへんだったようです。私たちの方へも注意喚起の文書が流れてきていましたが、こちらへの直接の影響はなかったようです。先日お知らせしました大阪湾のアサリの毒化は中毒事故もなく終結したようです。

 このところの不況を反映して、保健所へ露店営業や自動車による営業の相談が寄せられています。自宅で調理して販売するなど、資本が少なくて商売になるとお考えのようです。しかし、現実には一次加工の場所や営業する場所の確保が難しく順調には行き難いようです。ネット販売の相談もありますが、これも簡単ではありません。許可を得た製造施設が必要ですし、それなりのアクセス回数が無いことには難しいようです。また、社会的にも安心できる食品の提供が求められていますので、保健所としても安易に許可を出すわけにもいきません。
 


2002.03.31 年度末です。アレルギー表示経過措置期間終了

 3月に入ってからも小型球形ウイルスによる食中毒事件が続きました。大阪湾のアサリの毒化も伝えられています。虚偽表示の問題も続々新しい事実が判明し、一方、肝臓毒を持つ健康食品への注意喚起の通知などなど、年度末でもあり頭の中はグチャグチャ状態です。

 不況の嵐は給食業界へも波及してきています。年度末になり施設直営の給食から委託給食へと運営形態が変わるところが多くあります。給食受託側の入れ替わりも多く、安値応札で、同業者でさえ「この金額でやれるの?」だそうです。如何に人件費を削るかが最優先の課題で、この業界でもパートさんだけの現場が増えているようです。食品の安全は大丈夫なのでしょうか。

 私たちの職場も着々と人員が減らされ、時間的余裕なんか必要ないという状況に向かいつつあります。突発的事故に対応する余力があるようにも思えません。4月1日から施行のアレルギーに関する新しい表示制度は通知文を渡されておしまいです。業者さんの質問にゆっくりと相談にのるよりも、極論すると自分で厚生労働省のホームページを見て、勝手にやって頂戴になりそうです。「食監の隠れ里」の掲示板でもこのところ愚痴の花盛りで、思わず「そのとおり」と拍手したくなります……。
 

2002.03.17 カイワレ大根大阪地裁判決

 3/15 堺市学童集団下痢症事件にかかる、某農園が国を相手に起こした訴訟で国が敗訴という判決が出されました。
マスコミには意外な判決だったようで、どの時点で公表すべきかという判決に対するコメントは歯切れの悪さを感じました。私の個人的な感想をいえば、裁判官らしい、「疑わしきは罰せず」に忠実な判決だったと思います。100%の確率で有罪を言い切れなければ罰しないという、被告に(今回は逆に原告なのですが)有利な判断をしたということができると思います。

 その当時、テレビで放映された、某農園での立ち入り時の水の塩素濃度の検査には驚きました。保健所職員が使用水だったと思うのですが、残留塩素濃度を測定するシーンが放映されていました。オルトトリジンを使用して測定していると思われるシーンで、使用水に試薬を入れた時、水の色がカーキ色に変色していたことを記憶しています。オルトトリジンによる残留塩素濃度の測定を学んだ方は、オルトトリジンに対して大過剰の遊離塩素が存在すればカーキ色を呈するのはご存知だと思います。通常の量の残留塩素であれば黄色の濃淡の差としてあらわれます。この放映シーンは、保健所が検査をしたときには充分な量の塩素で殺菌された後であるということを示していると思いました。
 残留塩素濃度が高ければ植物の生長に好まししくない影響を与えるといわれます。通常からあれだけの濃度の塩素を使用していては高品質のカイワレが収穫できないと思うのですがどうでしょうか。
 
 誤解して欲しくないのですが、某農園が不衛生な環境でカイワレを栽培していたわけではないと思います。逆に某農園に何の落ち度もなかったと信じています。つまり、これまでの何年間と同じように、最高の品質と信じて出荷していたと思います。なのに事件は起こったのです。この一連の事件(愛知、横浜市を含む)は、カイワレ大根誕生以来最初で多分最後の(にして欲しい)事件だと思います。

 私が思うのは、このようなケースの場合は、通り魔殺人の被害者などと同じように、関係者に何らかの救済が制度として必要ではないかということです。
 この事件により命を落とされた関係者の悲しみは想像して余りあります。一方、カイワレ業界も、この、降って湧いた事件により、多大な損失を被りました。これは、原因食材の発表時点で十分予想されたことで、国としてはそれなりの配慮をしたと言っています。BSEでは牛の生産農家をはじめ焼き肉業界まで消費低迷に泣いていると思います。これらの業界に対する援助が必要ではないのでしょうか。

 ただ、これらの援助は事件の渦中にある厚生労働省または農水省の独断で出来ることではないでしょうね。

 業界関係者が損失を被ることが分かるので業界に対する遠慮が生まれます。大臣がカイワレの安全性をPRするため食べて見せたりし、危害情報の徹底が行われず、PR不足の結果と私は考えているのですが、翌年、横浜市で保育園児がO157で亡くなられました。
 産経新聞の該当部分の記事を以下に引用します。

  2009年5月6日 追記 
 このページへリンクを張って頂いている方がおいでですので、リンクをたどった方に誤解を招くといけないので少し書き足します。
 「100%の確率で有罪を言い切れなければ罰しない」というのは判決を下した裁判官に対する嫌みで、彼らが状況証拠とか疫学の方法を理解できないふりをすることを笑ったものです。司法もこのところ常識的な判断を下すようになり世の中も変わりつつあると思いますが、被害者だけが存在し原因が存在しないなどあり得ない話です。この事件で言えば、「カイワレ大根」以外の食材はすべて無関係であったことが示されています。原因はアメリカ生まれのカイワレを加熱せずに提供したことと私は理解しています。私は加熱しなかったことを罪に問うのは酷だとも思っています。安全な食材の提供が求められています。
  資料 8 腸管出血性大腸菌(O157等)関連サイト へのリンク (2001.10.08) に関係サイトを収載していますが、次のサイトを熟読されることをお勧めします。
  堺市学童集団下痢症報告書(平成9年8月)(腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒の概要)


http://www.sankei.co.jp/databox/157/157_kizi.html より

 くすぶり続ける「O157」
横浜で園児死亡 今年初めて

97.03.25 朝刊

 横浜市は二十四日、病原性大腸菌「O(オー)157」感染の疑いが極めて強いとして、同市立大付属浦舟病院(横浜市南区)で治療中だった保育園女児(六つ)が、二十三日に死亡したと発表した。女児から菌そのものは検出されなかったものの、症状からO157感染が確実とみられる。今年になってO157で死者が出たのは全国で初めて。

 同市衛生局によると、この女児は今月十一日に高熱、下痢などの症状を訴えて市内の診療所で診察を受け、病原性大腸菌感染の特徴である溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断された。このため市大付属病院に移されたが、二十二日に急性脳症による全身けいれん、肝不全を併発し、二十三日死亡した。

 発病当初に抗生物質を服用したため検便では菌が検出されず、血液からO157抗体を確認した。


http://www.sankei.co.jp/databox/157/157_kizi1.html#14 より

横浜の患者宅冷蔵庫のカイワレからO157検出

97.04.25 夕刊 

 横浜市で三月下旬に発生した病原性大腸菌O(オー)157の感染経路を調査していた横浜市衛生局は二十五日午前、患者宅の冷蔵庫に残されたカイワレ大根からO157が検出され、患者から検出した菌と一致したと発表した。

 このカイワレ大根は、先に愛知県が、同県内で発生したO157患者の感染源として疑わしいとした神奈川県内の業者が生産したもので、この業者は四月四日以降、営業を停止しているという。横浜市は今月八日、同市内の患者宅で、冷蔵庫内に残っていた食材などを調査。食べかけのカイワレ大根のみからO157が検出され、二十四日になって患者の検便で検出された菌とDNA分析結果が一致していることが分かった。


以上、引用おわり

この件については、神奈川県が死亡原因とカイワレとの因果関係を否定したと記憶していますが、私的には、行政の力のなさが引き起こした事件だと思っています。堺市の例で、カイワレの種子の汚染が原因だと思われていたにもかかわらず、流通調査や同一ロット種子の回収など、きちんとした手を打つことが出来なかったことの犠牲者だと思うのですがどうでしょうか。


2002.02.20 嫌な事件が続いていますが……。

 一月の終わりにサルモネラ・エンテリティディスによる患者一名のみの事件が発生しました。改めて、この菌の怖さ、難しさを痛感しました。
 このところ牛肉の表示問題で日本中が大騒動でしたが、こちらではやっと本題へ入ってきたようです。マスコミの目が表示を通して保健所や農林水産部局へも向いてきました。
 一物二価といいますか、中身は同質なのにラベルが違うだけで値段が違うことがあります。このようなことを許してきた私たちが、この事態を育んできたと思ってます。また、食品に対するいろんな信仰が新たなビジネスチャンスを産み続けています。
 結局、私たちが自分の眼と舌を信じ、もう少しだけ科学的に物事を考えてみる。遠いようですが、このことが第二、第三の類似事件を予防するのではないでしょうか。
 話は変わりますが、東京ではSRSVが下火になったとのこと。こちらでは、今、燃えさかっています。西の方が火元みたいですが、特定出来ていません。犠牲者が増えそうです。
 今回は何となく、禅問答みたいになってしまいました。ごめんなさい。


2002.01.15 赤痢騒動も落ち着いたようです。お陰様で、穏やかな正月でした。

 大阪の幼稚園での集団赤痢事件は、赤痢菌のDNAタイプが韓国産かきから検出されたものと同じだったようです。患者さんの中にはかきを食べた方もおいでだったようですが、そのかきの産地が特定できないなど、結局感染経路不明ということで決着したようです。日別発症者数など現在のところ公表されていないようですが、種々検討された末の結論であろうと思います。関係者の皆様ご苦労さまでした。

 先日、オヤッと思うレポートを目にしました。SRSVに感染していた給食当番が事件の原因であったというものでした。しかし、検便の結果、当該学年の児童と共にSRSVが検出された調理人さんの存在を無視したものでした。これも詳しくお話をお聞きするとそのような結論になるのだと思いますが……。
 思うに、保健所はこのような事件が起こった際、事件の拡大防止、患者の健康回復を主たる使命とし、業務上過失などの司法にかかわることには深入りしません。たとえば、家庭内食中毒の場合、その原因が明らかにその家の主婦にある場合があります。このようなケースでは事故の再発防止のために考えられる対策を指導しますが、その主婦をとことん追いつめるようなことは、これ以降の家庭内の人間関係に配慮し、あまりしないものです。

 このような、配慮が悪いと一方的に言いたくはありません。調査担当者は事件から再発防止のための教訓を得ているでしょうが、それが、なかなか一般の教訓になり難いということが問題だとおもいます。ある程度時間がたち、事件が風化すれば、一般論として出せるのでしょうがその時は事実関係を曖昧にしていますので説得力の弱いものになってしまっています。
 例えば、司法取引などのように免罪するかわりに原因を公開するなどといったことが可能なものでしょうか?


2001.12.21 セレウス菌あれこれ

 熊本のあんころ餅事件はセレウス菌食中毒だったようです。私の職場へも資料が流れてきました。これによると、餡を回転釜で炊きあげた後、かなり時間をおいて、砂糖を加え仕上げたようです。この間に菌が増殖し、毒素を産生、仕上げの加熱で菌は若干減少したようです。

 セレウス菌については、先年、ガンのため他界した同僚のNさんが10年ほど前にした仕事を思い出します。
 これは、作りたての「卯の花」から多量のセレウス菌が検出されるという事例で、彼が先頭に立って原因追及した結果、おからを煮る回転釜の攪拌機の木製のカイが汚染原因であることが判明しました。
 回転釜の攪拌機は煮立ったものをかき混ぜますので、およそ、汚染源とはなり得ないと思ったのですが、逆に、セレウス菌が木質部で耐熱性芽胞をつくり、卯の花を加熱する際に芽胞を接種することになっていたようです。
 セレウス菌については、他にも豆腐や弁当容器などで加熱(豆乳は大豆を加熱して、弁当容器は食器洗浄機で温湯洗浄)により選択され優勢菌になっているケースがあります。とくに物理的にこすり洗うことを省略し、熱湯消毒に頼っていると手痛いしっぺ返しが待っています。

 これらのことは、他のHPなどで紹介されることがないようですが、大事なことだと思っています。

 また、駆け出しの頃、天ぷらうどんによる「おう吐型セレウス菌食中毒」と夏の高校野球の合宿での「下痢型セレウス菌食中毒」が立て続けにおこり、何も分からないままに走り回ったことなど、妙に懐かしく思い出してしまいます。 


2001.12.20 冬場でも食中毒にご用心

 生カキによる赤痢事件は、私の管内でも当該メーカーからの商品が流通していましたが、幸いなことに患者発生はなかったようです。この事件と前後して、SRSVによる事件も発生しています。原因食品や経路は特定されなかったようですが、生カキは関与しない事例で調理者の手洗いの不備が推測される事件でした。
 忙しさが一段落したところで、私自身が、SRSVに似た症状で土日と不調でした。私の周囲には同じ症状を示す人はいません。従って、いつも利用している食堂やスーパーが原因でもなさそうです。
 そういえば、同じ様な症状で、およそ見当違いと思われる食品(一度ゴミ箱へ捨てたという)を持ち込んできた方がおいででした。それをテーブルに拡げ応対。考えてみると、あ!消毒を忘れていた!!・・・


2001.11.24 生きた虫がはいっていました

 先日、アルミラミネート製袋入りのココアに多数の虫が入っていたという話がありました。飲んでいるとき、口の中で異物感があり、取り出してみたら虫の幼虫だったということです。一回目は気づかずにココアの固まりだと思って飲んでしまったので、アニサキスみたいに体に害がないかをご心配でした。
 当初、製造中に混入したと考えメーカーへ申し出られたそうですが、虫がタバコシバンムシで、開封後日が経ってからの発見ということで、開封後の混入という結論になったようです。ただ、あまりにも簡単に結論づけられてしまったため、充分には納得できないということでした。
 この件は保健所で虫を顕微鏡で見、資料を見て納得していただきました。

 丁度、その前後にパンの袋の中から生きたシバンムシがでてきたという事件もありました。この件は、当初シバンムシの成虫がパン生地に練り込まれていたという苦情があり、それに対処中の事件でした。シバンムシはどこにでもいる虫ですから生きている虫がいつ混入したかが問題になりました。が、今回、オプトトラップ(光誘因捕虫機)の粘着シートの交換を指示していましたので、それを確認したところ多数のシバンムシが工場出入り口部分で捕獲されており、これであれば、飛来した虫が生きたまま包装袋の中に閉じこめられた可能性が高いという結論に落ち着きました。
 虫の発生源を探すこと、窓に遮光フイルムを貼るなどの防虫対策を講じてもらうことになりました。

 前にもどこかで書いたように思いますが、食品クレームの場合、時間とともに現状が変わってしまうことが問題を難しくしてしまいます。カビがはえてきたり、すっかり腐ってしまったり、どのような状態で発見されたのか分からなくなってしまいます。また、小さな異物はヒトの息で吹き飛んでしまうことがあるし、虫なども体がバラバラになってしまい判定不能になることもあります。以前、他府県から送られてきた異物が郵送中に紛失していたこともありました。これは三角形の固い小さな異物で封筒には確かに入っていたという膨らみなどの痕跡はありましたが、丁度その部分に穴が開いており、二重に包装されていた封筒を突き破って失くなったようです。

 長々と書きましたが、食品クレームについては、消費者とメーカー(遠隔地の場合は保健所)で発見時の状況の確認ができることが解決への第一歩であるということです。誰が見ても製造者に責任があると思われる事例は解決への道があるでしょうが、流通または消費者側に原因があるかも分からない場合は、発見時の状況が双方で納得できない限り、納得できる解決は難しいです。

 経験的に、社会正義のためという善意の届け出とメーカーを困らせてやろうという悪意の届け出のあいだには明確な境界がないようです。また、お金のためというものも……。



2001.11.23 サルモネラ食中毒、SRSV食中毒、BSE 2頭目発見と事件は続きます

 公私ともなにかとあり、更新を長らくサボっておりました。が、カウントだけは順調に増加しており、11月20日に2000を超えました。どのような方が訪問されているのか、リードオンリーの方がほとんどのため私には分かりません。このサイトは少しは皆様のお役に立っているのでしょうか?

 職場の炭疽菌対策の防護服は幸いなことに出番が無く、どこかの片隅で忘れ去られようとしています。

 サルモネラ食中毒も絶えません。参考までに、どのような形で事件が発生しているのか紹介します。

 S.enteritidisによるもので自宅で調理した牛丼に各自1個づつ生卵をかけて発生したと届けられた事件。
 これは、数人家族の内1名のみが発症したもので、潜伏時間や喫食の状況から生卵が強く疑われました。

 使用した卵について遡り調査をおねがいしました。サルモネラ汚染卵を産む鶏がいれば他にも食中毒を起こしている可能性が高いと思われるのですが、関係する養鶏場で別の事故例は確認できませんでした。
 残品調査も出来ませんでしたので、生卵以外の全く別の原因の可能性を否定できず、うやむやの裡におわりました。

 行事の昼食に配られた弁当によるもので、これも医療機関を転々とした後の検便の結果 S.typhimurium が確認されてから保健所に届けられたため、食品残品などすっかり処分されたあとでした。

 関係者の喫食調査の結果、自宅へ持ち帰ったお弁当をつまみ喰いして発症したケースもあり、唐揚げ、卵焼き、煮物など広く汚染されていた模様です。
 注文を受けた店は、配達前日、同店の開店前に煮物などを予め調理(いわゆる前日調理)しておりました。
 調理状況を詳しく聞き取りした結果、煮物の野菜を順番にガスコンロで炊きあげ、あら熱をとったあとタッパーにいれ冷蔵庫に保管していました。この作業と平行して、同じ人が翌日の唐揚げ用に鶏もも肉をカットし味付けをして冷蔵庫に保存しました。
 鶏肉はサルモネラに汚染されていることがあるため、作業の変わり目に手洗いがきちんとできていないと、タッパーや箸などの器具を汚染しそれに接触した食品に菌が付着した可能性があります。とくに煮物などに菌が付着すると煮汁などにより汚染が拡大します。
 また、まな板、包丁、布巾、冷蔵庫取っ手などにも菌が付着した可能性もありました。

 朝7時過ぎから盛りつけの準備にかかり、9時から本格的な盛りつけ。食べたのは昼12時から持ち帰り組は夜7時ころまで。菌が増殖する時間は3時間から9時間ほどありました。入院した重症者は、持ち帰った弁当を食べた方に多かったように思います。

 調理済み食品中に最初は少量だった菌が、喫食されたのは発症に必要な菌量まで増殖するのに十分な時間だったと思われます。
 食中毒防止のためには、改めて、(1)つけない、(2)ふやさない、(3)加熱する の3原則の重要性を痛感させる事件でした。持ち帰った弁当は(本当は持ち帰らないのが原則ですが)、電子レンジなども利用してしっかり再加熱して食べれば、救われることもあると思います。

 宅配すしで28人がSRSV食中毒という事件が発生しています。
 これから本格的なウイルス性食中毒の季節を迎えます。東京都の調査で二枚貝のウイルス保有が報告されています。調理従事者の用便後の丁寧な手洗いは当然として、貝類を処理したまな板を介しても中毒がおこる可能性があると考えるべきなのでしょうか。


2001.10.30 テロ対策として、私たちの職場にも防塵マスクと防塵衣が配布されました

 BSE事件は全頭検査が始まったことにより、やっと沈静化を迎えたようです。保健所への相談も激減しました。

 一方、アメリカではまだ、炭疽菌騒動が広がりをみせています。とうとう私たちの職場にもマスクと黄色い作業着が配布されました。

 保健所では、今後、24時間対応と言うことで、改めて連絡先リストが配られ、対応手順がおりてきます。
 府内でもいくつかの白い粉騒動が起こっているようで、だれがどういう対応をしたなどの関連情報が流れてきます。
 アメリカで騒ぎが大きくなれば、こちらでも誤解や早とちりに振り回されるのが目に見えるようです。ただ、そうはいっても、このところの日本の対応によって、私まで巻き込まれる畏れなしとはいえませんから、手順に則り着実に……??。
 念のため、もう一度、厚生労働省の「国内の緊急テロ対策関係」ホームページをみておくことにします。


2001.10.16 アメリカの炭疽菌事件は細菌テロだったようです。矢継ぎ早にテロ対策の通知が届きます

 BSE事件は今、各メーカーからの報告書が保健所へ寄せられています。食肉衛生検査所での検査体制も整いつつあるようです。
 炭そ菌事件はメディアへのテロだったようで、アメリカに協力する我が国もねらわれる虞があるということか、対策を指示する文書が保健所までも流れてきています。
 相談室に炭疽に関する資料厚生労働省農林水産省のホームページを紹介しました。


2001.10.06 狂牛病対策が広がりを見せてきました。関連リンク集を更新しています

 狂牛病騒動は、結局、行き着くところまで行ったようです。「特定危険部位を含むおそれのある牛由来原材料を使用して製造又は加工された食品の安全性確保について」という通知文がFAXで流されてきました。インターネット上でも、すでに点検結果が公表され始めました。あと、骨や腸などの処分・流通が上手く行くようになれば、この問題も一応解決とすべきでしょう。間違っても、vCJDに罹患した人よりも、この問題で経済的に行き詰まり自ら命を絶つ人の方が多いというようなことがないように願いたいものです。リンク集へ


2001.09.23 リンク集に「ゴキブリ駆除教本」、「貯穀害虫・天敵図鑑」を追加しました

 先日から、保健所には食品にゴキブリが混入していたという苦情が続いています。その都度、お店に立ち入り調査をしていますが、飲食店では撲滅は難しいようです。駆除業者に依頼していても満足のいく結果を得られないようで、依頼を中止したり、経費削減のため目に余るようになるまで駆除依頼しないお店もありました。お金と手間暇をかけないとゴキブリの撲滅はできないようです。「貯穀害虫・天敵図鑑」には主な貯穀害虫の写真付きの説明があります。  注;「ゴキブリ駆除教本」はリンク切れとなりました(03/07/27削除)


2001.09.20 アクセス数が1000を超えました。なほさん、しおりさん、みゅうさん有り難うございます

 アクセス数が1000を超えました。なほさんまたカキコミお願いします。しおりさん保存テストご苦労様でした。やはりケーキは美味しいうちに早めに頂くのが一番ということですね。みゅうさんお弁当のおかずはどうされています?我が家は電子レンジ様々です。皆様、今後ともよろしくお願いします。 


2001.09.15 牛海綿状脳症 - BSE - (狂牛病」) 間連サイト へのリンクをまとめました

 牛海綿状脳症 - BSE - (狂牛病」) 間連サイト へのリンクをまとめ、Archive に収載しました
 URLは http://osaka.cool.ne.jp/shokuei/archive/bse_link.html
 動物衛生研究所や(社)日本獣医学会の
 牛海綿状脳症(BSE)の現状と問題点 (国際獣疫事務局(OIE)小澤義博) (管理人おすすめ)
 山内一也 東大名誉教授による滋賀医科大学:霊長類フォーラム:人獣共通感染症講義
 動物衛生研究所の狂牛病のページなどを新たに追加し、1ファイルとしました。


2001.09.11 「国内初 狂牛病の疑い」発表 BSE 関係サイトをリンク集に追加

 ニューヨークとワシントンなどへの同時テロのニュースを聞きながら、狂牛病関連サイトのリンク集への追加の記事を入力しています。大変な一日です。こちらは食品衛生の面だけを追いかけようと思います。

 BSEについては、先日、食監の隠れ里でとりあげられています。また、「ただの医者じゃない Massie Ikeda こと池田正行(いけだまさゆき)」さんのサイト(http://square.umin.ac.jp/massie-tmd/)には、狂牛病の正しい知識 Version 3.0生命科学に興味ある人のためのプリオン病の解説およびBSE/CJDの話題:2001-99などがあります。Massie Ikeda さんのページはリンク集の個人運営サイトに収載させていただきました。
 また、厚生労働省のホームページにも関連ページがあります。
 今回のケースは牧場が関係することから、農林水産省のホームページ狂牛病関連プレスリリースのページがあります。内容はかなり詳しく「Q&A」などもあります。

 現在のところ、狂牛病にかかった牛の脳、脊髄、骨髄、小腸を食べると感染の危険があるといわれていますが、今回はそれらが市場に流通していないということですので、詳しい調査結果を待ちたいと思います。


2001.09.08 東京都の「食品衛生の窓」アドレス変更。「和風キムチ」によるO157が発生しています

 埼玉県産の和風キムチによるO157感染のFAXが流れてきていたので、「食品衛生の窓」にアクセスしてみたところ、「食品衛生の窓」が都庁ポータルサイトとして統合され、アドレスが変更になっていました。0157の件はニュースとして情報提供されています。


2001.09.07 相談室にハエのウジを食べた場合の質問がありました

 食品衛生相談室にウジ虫を食べてしまった場合の対応の質問がありました。無理矢理吐き出してしまえば、それでよいのでしょうが、胃洗浄や、予防的に抗生物質を投与したといったことは聞いたことがありません。「様子をみてみましょう」ということで時間を稼ぎ、2日〜3日間なにもないのを確認しておしまいになりそうです。


2001.09.06 HACCP関連ページのリストを作成中。相変わらず苦情相談に追われています

 archive にHACCP関連ページをリストアップしています。検索エンジンで検索し、リンクをたどり、とボチボチやっていますが、つい、読みふけってしまい先へ進みません。リストから漏れたところからお叱りがきそうで。(そんな影響ないか)
 「ごはんにハエが」にコメントした翌日、「食べていた刻みたくあんからゴキブリの死骸が」という電話です。ゴキブリを食べたかも分からないと思うと吐き気がして、たまらず店を飛び出しおう吐したとのことです。吐き気のため店の人に苦情を言う余裕もなかったとのこと。昨日は、鶏の唐揚げを食べていたらゴキブリの足が出てきたという相談、今日は……。こうも続くと……。
 ゴキブリは醗酵食品の香りを好むようです。醤油などもふたをせずに放置しておくとゴキブリが落ち込みおぼれて死にます。食品は蓋付き容器に保管が原則です。
 でも、ハエのウジを食べたという人にはまだ、お会いしませんね。食べても歯ごたえがなく、気が付かないのではないでしょうか。「相談室」の一番目の事例が「軍艦巻きにアニサキスが」でしたが、あれはニクバエのウジで食べる前に発見されました。



2001.08.29 食品衛生なんでも相談室が goo,google,Yahoo などのサーチエンジンに登録されました

 このホームページも皆様方のご支援のお陰でアクセス数が700をこえました。この中のかなりの数が自分自身のアクセスではありますが……。
 掲示板(相談室)に各方面の方の参加をお願いするため、これまであちこちのサーチエンジンに登録を依頼していました。先日試してみたところ、次のサーチエンジン(ページ検索)でキーワードを
食品衛生 相談」(途中に空白必要)としてこのホームページが探せることが分かりました。

 goo、Yahoo! japan、google、BIGLOBE、LYCOS、infoseek

 また、インターネットエクスプローラでURLバー検索を有効にしている場合は、URLバーに「食品衛生なんでも相談室」と入力し、リターンキーを押すことによって、MSNサーチで検索されます。

 検索サイトを利用すれば、このホームページのURLを忘れていても、リンク集を経由して必要なサイトへたどり着くことができます。
 リンク集も順次追加を行っています。余裕が出来たらもっと使いやすい、ジャンル別のものも作りたいと思っています。
 ただ今、HACCP関連のサイト一覧を作成中です。近日中にその一部を公開すべく、現在ネットサーフィンに明け暮れております。ご期待(?)下さい。
 

Back


2001.08.23 近畿食品衛生監視員研修会に出席し、「食物とアレルギー」の講演を聴きました。

 今日、明日と大阪府新別館で研修会が開かれます。各職場から交代で出席していますが、私は今日、参加しました。今日は、私も少しは係わった研究課題などの発表を聞きました。
 また、「食物とアレルギー」という演題で、

 皮膚科アレルギー科あおきクリニックかゆみ研究所所長青木敏之先生の講演がありました。

 講演は食物アレルギーに関する最新の知見を分かりやすく説明していただきとても参考になりました。ほんの一部だけ照会します。

○食物アレルギーの定義
 食物とのアレルギー反応により、何らかの臨床症状を呈する状態。
 (蕁麻疹、アナフラキシーショック、湿疹、喘息、下痢などの症状)

 皮膚症状:紅斑、蕁麻疹
 呼吸器症状;咽喉浮腫、咳、喘息発作、呼吸困難
 消化器症状;悪心、嘔吐、腹痛、腸管蠕動、不安、下痢
 循環器症状;顔面蒼白、血圧低下、意識混濁、失神

○食物依存性運動誘発性アナフラキシー(特殊な食物アレルギー)
 食物摂取のみでは何も起こらない。起こっても軽い蕁麻疹程度。運動だけでは何も起こらない。
 食物摂取後しばらく時間をおいて(30分前後)運動すると、いきなりアナフラキシーを起こす。
 原因食物;小麦、魚介類
 
○アレルギーの成立は身体への免疫刺激があり、これに対する間違った抗体がアレルギーを起こす。
  免疫刺激には次のようなものがある。
 1.感染症でウイルス、細菌が侵入
 2.予防接種などで異種蛋白が侵入
 3.外傷などで組織の破壊がおこる(→蛋白変成や細菌の侵入がおこる)

○食物アレルギーは成立しないようできるか。
 妊娠中、授乳期に母親が食物制限すれば、食物アレルギーが成立しないと言う考えがあり、
 しばしば実施されているが、実質は予防することはできないようである。

○近年アトピーは増加しているが、食物アレルギーは増加していない。
 アトピーは大阪の田舎と都心部での発生をみても差が見られない。したがって、都市の環境の悪さが原因になっているとは考えられない。また、中国の北京や南京などは空気環境が悪いといわれているが、現在のところ、アトピーの人はほとんどいないようである。

○食物アレルギーの治療(食べられるようにすること)
 1.できれば食べられる方がよい
 2.反応さえ起こらなければよい
 3.食べる方が耐性ができる
 4.アトピーの場合湿疹と無関係かも分からない

○治療に使う食品
 鶏卵:自家製プリン、卵とじ、卵焼き
 牛乳:粉ミルク、煮沸牛乳、生牛乳
 小麦;うどん、パン
 大豆;豆腐

Back


2001.08.19 「集団給食施設などでの食中毒の病因物質別食品とその防止対策」を追加しました。

 archiveに集団給食などで原因食品(食材)と判明したもの及び疑われたものについて近年の事例を一覧表としたものを追加しました。
 食中毒は多数発生していますので、原因食材も多岐にわたるでしょうが、管理人の眼からみると、やはり、危ないものは危ないという平凡な感想になってしまいます。したがって、この一覧表を見て頂くとハイリスク食材やメニューの一端がお分かり頂けると思います。

 また、archive の目次の更新が一時、中途半端になっており、ご迷惑をおかけしました。お詫びします。


2001.08.13 トップページを模様替え。archive に模擬店での事故事例を追加します。

 相談室への書き込みが少ないため、相対的に食監日記のウエイトが大きくなってきています。最新ニュースが分かりにくいという指摘がありましたので、より、中身をアピールするようにレイアウトを変えました。大きくは新着情報の替わりに、この食監日記の目次をオモテに出しました。これで、訪問者が無駄な時間を費やさずに、内容の追加や書き換えが分かって頂けると思います。

 次に、相談室にあった、「模擬店での事故事例」を独立したファイルとし、archiveに追加します。また、この機会に、牛の丸焼きによるO157食中毒の患者数を病原微生物情報のデータの方に差し替えます。
 管理人が勤める保健所では、イベント等の模擬店(営業内容が一般には許可対象となる業種に限る)は条例で営業内容などを届け出ていただくことになっています。届け出の際、食中毒予防のための留意事項などを説明するのですが、実際の事故事例を説明すると分かりやすいようです。
 一覧表にあげた以外に、「おでん」のウエルシュ菌、「焼き鳥」のサルモネラなどが記憶にあるのですが、正確な日時などが不明なので計上していません。類似事例をご存知の方がお有りでしたら相談室の方で紹介して下さい。


2001.08.10 資料保管場所(archive)を設置し、集団給食関連事故事例の集計を収めました。

 私の勉強の成果を保管する場所として、archive を設けました。成果といっても取るに足らないものではありましょうが、暫く続けてみたいと思います。まず、集団給食関連施設での食品事故をこの春から調べていましたのでこれを入れました。この件について調べていて気が付いたことは、ウイルスによる事故が多発していること。特にノーウォークウイルスと、腸管出血性大腸菌O26が感染経路不明事件としてとして多発しています。
 ウイルスについては、これが新しく食中毒と指定されたことから、発生率が実際より少しだけ多めにカウントされているのかなという気がしないでもないですが、これまでに原因不明事件として葬り去った事件の多さを考えると実際はもっと多発しているのではないでしょうか。
 今後、模擬店での事故事例、集団給食での食中毒事故での容疑食品一覧など追加する予定です。


2001.08.08 腸管出血性大腸菌の予防対策の盲点について

 今年は、昨年に比べ早くから患者数が増加しはじめ、発生件数でも昨年を抜くのではと思われます。気温が高くなると発生が増えるのは、二次汚染によるケースが多いことが示唆されます。つまり、器具や、食品中で菌が増殖したことが事件の発生につながっているといえます。
 奈良県下の事件では、患者の母親も二次感染したもようです。子供が汚した下着を素手で扱う機会の多い母親は、常に危険にさらされています。忙しい母親にはありがちですが、洗濯しながらの炊事は火中の栗を拾うようなものです。
● 洗面所の水道の取っ手は自動式になっているでしょうか。オムツを触った手を洗うために取っ手に触ると、そこへ菌を付けることになります。
▽手指を逆性石鹸でもみ洗いするとき、逆性石鹸が付いた手で取っ手を消毒する。
▽手洗いの後、手を拭いた後で手指と水道の取っ手にアルコールスプレーする。
などが、考えられるでしょう。使い捨てペーパーを使う場合は
▽手拭き用のペーパーで水道の蛇口を閉める。
です。消毒剤が効くのには時間が必要なことも忘れてはいけません。手洗いは念入り(20秒以上は欲しい)に!

● また、洗濯機の内部も大腸菌で一杯になることを知っておかないといけません。
▽汚れた下着などは塩素系の漂白剤で消毒したあと洗濯します。
▽洗濯機の内部の消毒は、機械を傷めますが、塩素系の漂白剤を入れ漂白しながら洗う方法が考えられます。
▽洗った後は、温風式乾燥機が有効です。布巾やおしぼり等はアイロンをあてるのが簡単です。
▽天日乾燥もよいのでしょうが、器具や洗い物など、ある程度乾くまでは、適度な水分が残りますので菌は増殖することを知っておくべきです。(特にサルモネラなど乾燥に抵抗力を示すもの)
▽洗浄の基本は、「よく洗い、よく濯ぎ、速く乾かす」です。消毒はこれに+αすると考えましょう。

● 保育園などの沐浴室にいくと、ビニールの手袋が干してあるのを見かけます。手袋内部はあらゆる細菌の巣窟になっている可能性があります。変な臭いがしているとしたら、とんでもない数のばい菌が住み着いています。
▽手袋は使い捨てが基本です。
▽使い捨てにしないのなら、内部も消毒剤で消毒してから干しましょう。

● ビルのトイレなどは、清掃の後が微生物的には一番汚いことをご存知ですか?
トイレの内部の便座などをきれいに拭き上げ、ついでに洗面所の手洗い設備の周辺を拭き掃除する方が多いようです。
▽特に、保育園などのトイレの手洗いは、速やかに自動式水栓にしないと、施設内部での人→人感染を防止するのが困難です。

以上、私たち食監には常識でも、一般の方はあまり意識されないようなことを羅列しました。 このような、感染防止策を、体系的に学ぶには、MRSAなどへの院内感染防止対策を参考にされると良いと思います。


2001.08.07 O157の発生が続いています。

 各地で、集団事例があるみたいですが、報道発表で見る限りでは要領を得ません。特に、保育園関係者には気がかりな状況だろうと思われます。
 奈良県下の事例では、当分の間休園するという発表がなされていました。究極の対策で結構なことなのですが、自分の子供が保育園にお世話になった身としては、保護者は子供の保育をどうするかで大変なことになっていることが目に浮かびます。

 今日は、O157の関連調査で、あるお肉屋さんへ行ったのですが、そこでは「生食用レバーとかユッケ」がたくさん販売されていました。保健所では、肉の生食の自粛を呼びかけているのですが、これらで生計を立てておられる方も多く、表向き「お客さんの要望が強くて」ということで販売を続けています。安心できる肉の供給が待たれます。
 先日の腸炎ビブリオ食中毒では、幼児は生ものを食べていなかったため難をのがれました。
 学校給食の方は、メニューを加熱済み食品に換えてから、目に見えて事故発生が減ったように思います。野菜等を生で提供しようと言う動きもあるようですが、食材が汚染されていた場合は洗浄などでくい止めることは不可能なようです。もしも、全国の学校で生食材を提供するようになれば、どこかで事故が発生することを覚悟しないといけないのではないでしょうか。
 


2001.08.02 奈良県下の5歳の保育園児がO157で死亡の速報

 今日のニュースによると、タイトルのような死亡事例があったようである。他にも感染者があったみたいで、まず給食が疑われているらしい。検査結果を待たないと何ともコメントできないが、県では保存食の検査を行うと言っていた。報道発表資料ではVT1+VT2のタイプでHUSを起こしたらしい。


2001.07.30 私は夏風邪でダウン寸前。腸炎ビブリオ食中毒が発生しています。

 メールマガジン ★ 食中毒2001 ★ VOL.5 2001年7月1日 で警報を頂き、4週ほど遅れて、こちらでも腸炎ビブリオの患者さんの面接調査をしました。お刺身が疑われる事例でしたが、ウニは含まれていませんでした。
 黒潮の海で採れた新鮮なお魚であったはずですが、腸炎ビブリオに汚染されていたようです。見た目の鮮度などは全く問題なかったようで、30時間も前に食べた物が原因だったとは信じられないといったご様子でした。
 ただ、今までのところ腸炎ビブリオ食中毒は少ないようですが、お盆明けに大発生した年もありますので、予断を許しません。厚生労働省が発表した「腸炎ビブリオ食中毒防止対策」を水産業界が先取りして実行してくれたら、私たち川下は楽なんですがね。川上に期待しています。
 腸炎ビブリオ食中毒防止対策のための水産食品に係る規格及び基
       準の設定に関する薬事・食品衛生審議会の答申について
 川上の問題が解決できずに川下へ流れてくると、その対策のためには、考えられないくらいの労力と費用がかかります。 このところあまり耳にしませんが「HACCPの環」でしたか、大事ですね。

2001.07.21 「食品衛生監視員の独り言」(1)     ……    メールが届きました 

消費者の意識の両極端

 スーパーの通路で裸でパンを売っているとの苦情があった。
その通路は、屋内で、パン屋さんの店先で、常に監視できるところであった。
それでも、人の通路であり汚いという苦情であった。

 その反面、屋台で裸でいろいろなものが販売されているが、あまりなんとも言わない。
それを、いい雰囲気である または情緒のある雰囲気であると思われている
 この前も、バザーで、そうめん流しをするという届出があった。
 そのそうめんを流すのは、牛乳の紙パックをセロテープでつなげて行うとのことであった。
 校庭で行われるので、砂ほこりも入るでしょう。またセロテープから化学物質も出てくるでしょうと、私は思うのですが、
 今度は、リサイクルの観点、子供の情緒教育の観点から必要性を説いていおられました。
 単に届出ですので、禁止にはできず、全てに、サランラップをして、ほこりはできるだけ入らないようにするように指導しましたがどの辺まで、考えてくれたか。わかりません。

 許可を受けにくる人も、本当に真面目に保健所の話を聞く人と、反対に、無許可でやっていても注意されれば、そのとき止めればいいのでしょ と答える人

 人それぞれ、それを指導するのが保健所の仕事
 言われればそのとおりですが、住民が、何を求めているのか
 その求めている方向が、昔以上に あまりにも、極端になっているように思う
どうなんでしょうか?


2001.07.20 掲示板で「おっと」という名前にしました。保育園でのO157の蔓延は大変です。

 掲示板への書き込みが少ないため、自分で事例紹介を続けています。ハンドルネームが管理人では、書き込みをしていただいた方々を如何にも管理しているようなので、「おっと」という名前の方を使用することとしました。

 先日、あるHPの管理人からメールが届き、その人の知り合の子供さんが行っている保育園で、感染症の集団発生があり、子供さんはアルコールの臭いをさせて帰宅しているのだそうです。七夕祭りも中止になったとか。

 欠席者が多いということでしたので、感染拡大防止のため、検便陰性でないと登園を認めないところまで追い込まれているのではないでしょうか。腸管出血性大腸菌も無症状保菌者が多く発生し、気が付かない間に次から次へと感染が広がっていきます。この感染のリンクを絶つのには休園するのが一番なのですが、預けている方としては、仕事を休んで子供の面倒をみないといけないし、大変です。排菌期間が長いケースもありますので、関係者のご苦労は並大抵ではありません。

 保育園児は生レバーはもちろん焼き肉禁止、生野菜禁止ということにしてもいいくらいかなと思うのですが、それでは交通事故が恐いので自家用車の使用禁止を唱えるようなものです。難しい問題です。


2001.07.19 おにぎりによるブドウ球菌食中毒事件 ー 素手による取り扱い禁止

 暫く更新をさぼってましたが、この間に、自家製おにぎりによるブドウ球菌食中毒患者が発生したり、なにやかやとありました。この事件では残品のおにぎりから、黄色ブドウ球菌が
4×10の8乗個/g(4億個/g)検出されたそうです。検査時の菌数としては、おおかた菌が増えれるだけ増えていたようです。おそらく、発症に必要なエンテロトキシンの量を考えると喫食時にも100万のオーダーを越えていたものと思われました。

 調理された方は真心込めて、手も良く洗っておにぎりを握られたようですが、聞くところによると残念なことにその方には手荒れがあったようです。
手荒れの手指には黄色ブドウ球菌が常在菌として住みついていることがあります。この場合、丁寧な手洗いの後、消毒液で消毒したとしても、しばらくたつと菌が検出されるようになります。手洗いだけではムリなのです。

お弁当などのように、調理後4時間以上常温で保管される食品、とりわけ水分の多い食品を素手で触るのはタブーです。必ず、箸やスプーンなど乾燥させた器具を使って盛りつけます。

私も、時折おにぎりを作ることがありますが、ご飯や塩水を素手で触ることはありません。ラップの手が触れていない場所にご飯を盛りラップでくるんで握るようにしています。面倒なのですが、これまで、大勢の方の手洗い後の検査結果がどうだったかを考えると、自然とそうしています。


2001.07.10 保育園で腸管出血性大腸菌の発生が続いています

幼児は腸管出血性大腸菌に対して抵抗力が弱く、大人に比べ感染率が高くなっています。先日見たデータでは6歳未満が全感染者のうろ覚えですが4割くらいだったと思います。
保育園での最初の感染者は判明しないことが多いようですし、判明しても公表しません。行政内部とはいえ伝わってこないので推測ですが、やはり、生レバーやユッケを大人と一緒に食べたというケースもあるようです。

行政も、個人情報ということで小規模事件などあまり積極的に公表しませんので、一般の方はO157騒動はすでに過去の出来事と思っておいでの方が多いようです。
保健所は肉の生食の自粛を呼びかけているのですが、依然として、お客さんの要望があり、お店も提供するようです。

先日調査したある焼肉店も、約2ヶ月くらいの間に3000人ほどのお客があり、生レバーもかなり出していたようです。しかし、「私の店では一人の食中毒もだしていません」、と逆に自分のお店は新鮮な物を提供していると自信をもっているようです。生食用の表示が有ったのかと追求すると、とたんに言葉が濁ります。

焼肉店の数と各店の利用客の数を考えると、かなりな人数が生レバーを食べていると思います。しかし、先に厚生省が発表した「食品の微生物汚染状況」の検出率から考えても、一人の客が食中毒に必要な量の菌に遭遇するのは非常にまれだといえます。大人の個人レベルで考えると、先ず食中毒にはかからないというレベルだと思われます。ですから、客は安心して生レバーを注文しているわけです。ただし、幼児では、抵抗力がないので、かなりの感染者を出していると思われますが、不顕性感染の割合が高くそんなに目立たないものと思われます。

ただ、保育園レベルで考えると園児数は1市あたりかなりの数になりますので、どこかの園には必ず感染者が登園してくることとなります。
ここで、保育園独自の問題がでてきます。つまり、排泄の問題です。保育園にはオムツのお世話になる子、オムツがとれても時に失敗する子と問題だらけです。
保育士さん達は必死に子供達のお世話をされていますが、大変です。

私も保育園給食は社会福祉施設給食ということで、かなりの施設の監視点検指導に回りました。
保育園の給食の方は皆さんの努力であまり問題はなくなりました。しかし、給食とは直接関係がありませんが、トイレと沐浴室は問題だらけといった状況です。

特に、トイレの手洗いに消毒液を設置すると子供達の事故のもとということで消毒液は設置されていません。
小さな子供が完璧に後始末が出来るとは思えませんが、汚した手で水道のカラン(ハンドル)にさわり、カランを汚染します。まだまだ、自動水栓式の水道は少ないのです。汚れたカランは次々と他の子供達の手指を汚していきます。

沐浴室も問題です。オムツの交換の際は使い捨て手袋を使用するところもあるでしょうが、オムツを簡単に水洗いする場合など、台所用の手袋などを使用し、着脱時の完全な手洗いなど、仕事に追われて出来ているようにも見えません。沐浴室内のビニールの手袋から水道、洗濯機など全ての設備に至るまで手指の汚染の原因に成り得ます。
オムツを外す訓練の意味もあるのか、使い捨てオムツにしているところは多くはありません。園児用のおしぼりを無造作に洗っている施設もあります。
床をはい回る園児の姿をみると、もう、食監は退散するしかないかと白旗を・・・・。

多分、お宅の園は大丈夫でしょうが、一度、部外の感染症担当者の眼で見てみてください。


2001.07.09 ばい菌はオカルトである

高校生の息子といつもの如く衛生問答で電子レンジの話になりました。
電子レンジは息子達の生活にとけ込んでおり、難なく使いこなします。プラスチックの容器のものは食器に移し替えて加熱するなどは常識です。

しかし、電子レンジで、ばい菌が死ぬかなどは考えないといいます。細菌のことなど学校でもほとんど習ったことがないし、そんな目に見えない物はオカルトの世界だというのです。

なるほど、そうなのですね。私たち食監は、講習会でも「目に見えないばい菌も、心の眼で見て食中毒防止」とかいって、ばい菌をイメージする必要を説いています。
私たち食監は、学校でも微生物学を習っていますし、現実の仕事においても、寒天スタンプによるふき取り検査や大腸菌の同定検査でのグラム染色などの経験もあり、細菌を有る程度イメージすることができます。

なるほど、そうなのですね。電子レンジは冷たくなった食べ物を温めるための道具であって、目に見えないばい菌をどうこうするものではなかったのですね。
つい、自分が考えることは他人も考えているという錯覚に陥り、間違いを犯すところでした。反省しなくっちゃ。


2001.07.08 メールによる保健所への苦情届け

 保健所も IT化ということでホームページをこさえたり、メールアドレスを公開したりと、一年前とはすっかり様変わりした感があります。当然、その分人も減り、マンパワーの余裕が無くて危機対応能力は大丈夫かいなと、要らぬ心配もしたりしています。

 今日の本題は、メールによる苦情の届け出です。メールは文書として扱いますので、文書での照会、依頼という扱いをします。回答もメールは文書回答として扱います。

 保健所も情報公開ということで、これまでは公開していなかったようなことも公開するようになっりましたが、個人情報保護ということから公開できないこともあります。内容によっては口頭では説明しますが、複写はお断りというのもあります。複写したデーターについては有料扱いになるものもあります。先に書きましたが、メールでの回答は公文書扱いとなりますので内部での決裁も必要です。

 一方、苦情での調査と言うことになりますと、企業もあまり知られたくない営業上の情報を提供しているケースも有るわけです。被害の拡大防止ということで必要であれば公開するケースもあるのですが、過去の事件となると今更被害拡大もなく、公開は具合が悪いということになります。

 メールでの回答は受け取った側が勝手に公開することも考えられますから、文面に非公開事項は一切カットします。つまり、面談の場合は相手により以心伝心という形で説明することもありますが、メールでは回答が一人歩きしても誤解を生まないようにできるだけ工夫しないといけないということです。
 メールなど、対面しないで意志を伝達するコミュニケーションの方法も一長一短といったところでしょうか。


2001.06.28 リンク先が増えてしまって再度模様替えしました

 いろんな方々の暖かいご支援を受けて、徐々にデータも増えました。諸先達のページをネットサーフィンするうちに優れたページを発見し、それらをリンク集に加えました。また、このHPへリンクして頂きました方々有り難うございました。

 これまで、ネット上で情報を探す際、なかなか適当なページが見つからなかったのですが、お陰で割と簡単に必要な情報へたどり着くことができます。結局、管理人用のハードディスクが増えたような感じです。リンク先もそうですが、必要な情報を私用に掲示板にストックしておき、何時でもどこからでも使えるということで、一太郎のインターネットディスクよりも使い勝手がよい面もあるような気がします。このような使い方は邪道なのでしょうが、まだHPを開設しておられない方は一度、試してみられることをお勧めします。

 リンク先が増え、またもや、息子達から分かりにくいとの指摘を受けリンク集を模様替えしました。リンク先の紹介は、本来なら、それぞれのリンク先の了承を得て紹介文を書くべき処でしょうが、管理人の偏見と独断に充ちたものとなりました。まだまだ、優れたHPが数多くあることと思いますが、たどり着けていません。HACCP関連や栄養士さんのページ、PCOのページなど紹介したいページがありますが、時間的余裕が無くできていません。また、徐々に追加していこうと思います。


2001.06.17 模様替えしました

 息子達に酷評だったトップページのお仕着せのデザインを少し変えました。少しは分かりやすくなったと自分では思っています。「隠れ里」さんとはセンスが全然違うねと言われていますが、これは仕方ないです。
 無料ホームページのため、ポップアップ広告では参加者にご迷惑をおかけしていると思います。また、しばしば接続不能になったり、動作が遅くなったりとさんざんで、こんなことでは参加者が減る一方のような気がします。
 当初、掲示板に書く材料には困らないと思っていたのですが、正確に書こうと思うとなかなか大変です。資料が職場に置いてあることもあって、記憶に頼ってしまいがちになります。いつ軌道にのるかどうか、先の見えない状況ですが、継続は力なりの言葉を信じて「やるっきゃないか」と気長にやっていこうと思ってます。


2001.06.01 毎日が勉強です

このところ、パソコンの前に釘付けになってあちこちのサイトを渡っています。1年ほど前は、ネットといっても余り情報が無かったようだったんですが、いつの間にかすごく豊富になっています。そのうちに各サイトの特徴の一覧表を作成しようと思っています。こんなことをすると折角の訪問者が余所にいってしまいそうですが、それで、自力で解決されたのなら、それだけでもお役に立てたかと自己満足することにします。


2001.05.21 思い立って

 他人にものを聞くって、顔見知りだと聞き易いのですが、生半可に知っていたりすると嫌だとおもいません?
 自分がどこかの組織の看板を背負っていたりすると尚更ですよね。そんなときに、こっそり聞いて、こっそり教えていただく。そんなサイトが欲しくなりました。教える方もどこかの看板を背負っていたりすると「物言えば唇寒し……」ということになりそうですから匿名だと本音がきけそうで……。だから、「掲示板の匿名性を最大限利用できないか」「検索が可能ならなお良い」というコンセプトで作って見ることにしました。
 知り合いにも協力を依頼しようとメールを出したのですが、サーバーがいい加減(無料だから仕方ないか)なため受け取り方も分からず、返事が行方不明になってしまいました。返事を待っている内にボタン操作でHPが出来てしまったので、結局、一人で寂しく出帆です。


「食品衛生なんでも相談室」トップへ