タイトル | : Re: キイチゴのピューレ加工につきまして |
投稿日 | : 2023/02/04(Sat) 11:42 |
投稿者 | : おっと |
問題を整理してみます。
@キイチゴを栽培し、急速冷凍機で冷凍後パッキングし通年ケーキ店等に販売をしている。 → 「採取業」で農業の範疇です。
Aキイチゴの種を抜き冷凍ピューレにして納品する。
非加熱のジュースのような状態で冷凍は認められるのでしょうか?
B販売となると衛生管理等どうすればよいのか?
Cピューレの脱気は家庭用の真空処理機でパッキングする程度で脱気したと言えるのでしょうか?
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Aについて:
キイチゴの冷凍ピューレについては、私はこれまで扱った経験がありませんので、食品分類をどのように考えるのか良く分かりません。
参考までに、ピューレのなかでも、トマトピューレは調味料として使われることから食品衛生法の改正前はソース類として分類され、ソース類製造業の許可が必要でした。これは、法改正により、密封包装食品製造業として再編されました。
野菜を単に凍結させたものは生鮮野菜となりますが、ブランチングして冷凍食品として販売すると冷凍食品製造業となり営業許可が必要です。
冷凍果実飲料とされると、清涼飲料水製造業の規格基準が関係し、営業許可が必要です。
これらの分類に該当しない場合は、その他の食品の製造業として届け出が必要です。
この場合も食品衛生責任者の設置は必要で、食品衛生責任者養成講習会の受講済みなどの資格が必要です。
早めに、所轄の保健所へ相談されることをお奨めします。
Bについて:
HACCPの考え方による衛生管理が必要です。冷凍食品製造業や清涼飲料水製造業の衛生管理法に準じることになると思います。
◇ HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書(小規模事業者向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000179028_00005.html
C脱気について:
これは家庭用真空パック機のことでしょうか。パックするためだけならこれで間に合うでしょうが、液中の空気の脱気とまではいかないように思いますがどうでしょう。メーカーさんと相談されてはどうでしょうか。